みなも泳ぐ水鳥も

観劇と他の趣味

2021年見たものまとめ(1月)

獣の柱(YouTube配信)

本公演の機会を得る前に過去作配信あったのありがたい。

 

めちゃくちゃ面白かった。今だから見え方変わってるんだろうなと思うくらい今の話。
劇場で見てたらもっと頭ぐるぐるするだろうな。

言語・顔色・関節をコントロールする浜田さんが怖すぎた、CGかよ。
苦しそうな表情が辛くて村川さんと一緒に泣いてた。

物語的には宗教的な解釈が魅力的だけど、まさしく今生きている世界のことを考えると脳科学者チームが存在して淡々と状況を把握していることに安心する。
宗教的解釈と科学的理解がお互いを否定せずに存在してる描写を見ると、ちょっとだけ受けたことある哲学の授業思い出して脳が活性化される感じがする。

 

ニューイヤー・ミュージカル・コンサート(配信)

うまい!!!みんなうまい!!!楽しい!!!
デュエット1曲目のあーやマイケルリーさんの曲が、軽やかでキュートで芝居的で好きだった。
歌上手いのはもちろんなんだけど、表情とか動きもとても好き。
腕差し出して、ふふんって顔で腕組んではけていくの超可愛い。
同じようにRENTのあっきーマイケルリーも腕組んで頭こてんって合わせたときの表情が!!!可愛い!!!歌はもちろん上手い!!!
しゅがーさんの明日への階段好き、優しくてすとんと届く歌唱だった。
ゲッセマネ、劇中かと思うくらい迫真。
シンプルな白シャツだったり照明で照らされる十字だったり演出も凝ってて、何より表現力が強い。

 

イリュージョニスト@日生劇場

どんどん悪くなる状況の中で、1公演だけ見られました。

悪政の芽、もしくは愛する人に降りかかるDVを未然に摘んだと見るか、自分たちの恋愛を成就させるために無実の(そもそも存在しない)罪を着せて追い込んだと見るか。
オポルトがソフィを愛していたのか、"俺のもの"に対する執着と利用のみのつもりだったのか。
降霊のシーンで涙を拭っていたって感想を見たので、容疑者を殴ったのが愛する人を失った復讐なのか、野望を叶えるために急いでいただけなのか。

感じは悪かったけど、本当に為政者として危険だったのか。
モデルがルドルフらしいので、彼が単に権力を欲していただけではなく本当に父の政策にリスクを感じてたんじゃないかなと思わせるところがまた複雑。
あらすじの「危険な思想に傾倒」も共和制のことなのかな?この辺はほぼ書かれてなかったから本公演版になったらもっと書き込みあるかな。

最後に笑顔で抱き合ったふたりはハッピーエンドのヒーローとヒロインなのか。

たまたまパレードの感想が日々流れてくるタイミングだったのもあって、どこに軸足を置けばよいのか良い意味で難しかった。

 

海宝皇太子、飛びぬけた歌唱力によって術に引き込まれていくようで強い。ジーガとの関係性に、ふたりの関係と役柄の積み重ねてきた歴史を重ねてしまった。

 

コンサートバージョンと銘打っていたけど、しっかり物語。

椅子を叩きつけて銃声、殴ったときに赤い花びらが散る、事件後しばらくずっとソフィが舞台上にいるとか演劇的な演出が好きだった。

 

剣のトリック、あれ成河さんのマイムのみなんだろうか。