回廊とデコイ 舞台挨拶
結局表に出るクリエイターになっていて、元気そうで何よりだった。
映像作品は好きなのもそんなでもないのも含めて、懐かしくて落ち着く感じ。
制作の裏側とか思いとか面白かったこととかすごい喋っていた中で、めちゃくちゃ不謹慎な持ちネタをぶち込んでいて、手たたいて笑いながらお前こっち側がどんな気持ちだったと思ってんだよと思ったりもした。これからも元気で過ごしてほしい。
ブギウギ音楽祭
人生初かもしれない収録観覧。放送外のところで歌唱シーン撮り直しがあったり、セット転換の間は高瀬アナがつないでくれたり、観覧ならではの面白さがあった。
芳雄さんは服部さんとコトリンゴさんそれぞれのご縁を話したりしながらゴリゴリ笑いを取っていて良かった。
革命的な舞台作品だった。共通日本語と鹿児島弁と英語と字幕によって構成される会話劇なんだけど、何のストレスもなくするするお芝居として入ってくる。
アメリカに働きに来ている日本人とアメリカで生まれ育った日系人のアイデンティティの話にも踏み込みながら、あくまでも事件を軸にしたクライムコメディで、面白くて爽やかな後味がある好きな作品でした。
日高くんは軽いけど中途半端な自分にコンプレックスがあったりなかったりなのが等身大の若者的で新鮮だった。(児島さんの正体がわかるまでは)唯一全状況を把握している人なので、ひとりでドタバタしていてかわいそかわいい。
警部は職業人でピリッときちっとしているんだけど、徐々に人間っぽい可愛らしさが出てくるのが本当にcute。
この作品において、英語監修を担うエマちゃんと英語も鹿児島弁も覚えなきゃいけないかっきーみたいなリンクも感じた。
児島さんは迫田さんが演じてるのがミスリードになるような役。結末分かってから見ると、突然拳銃取りに行ったり詰めの甘いところもあって、そういうところなんだよきっとと思ったりした。
日本語/英語話者のみの空間の日本語、3人いるときの字幕に加えて、(おそらく)アメリカ英語とイギリス英語の違いの表現がすごく良かった。迫田さんは声もかっこいい。
大楽は特に、日高くんへのエールの色が強くなったようで好きだった。児島さん退場からラストまでが爽やか。泣くよかひっとべじゃ!
最後のカテコでナレーションの横田さんもご登場。ありがとうございました。
大泉洋リサイタルin武道館
海宝先生のクリエコンサートシリーズ。めちゃくちゃ満足度の高いコンサートでした。
1幕は航空会社設定の演出付。飛行機に乗っていろんな国をまわったり、アクシデントで停電したり。
海宝フィエロ実現してたら沼だっただろうな。直前までエルフィーで未来を見つめてたのに突然ディズニープリンスの顔になる。
アメリカ航路はCryForMe。智海フランキーとの歌唱に胸がきゅぅんとなる。SoCloseは海宝くんの歌唱だけ聴いたら1幕の山場に男性主人公が歌い上げる曲だと思うだろうな。今にも泣きそうな表情でドラマティック。
ヨーロッパ航路はフランケンより君夢。本編見たことないんだけど、どういう状況で歌われるのか何となくわかってしまった。ソロコンのときにリクエストが多かったかららしいんだけど、それで本編見てバキバキに芝居込みで仕上げてくるのプロでオタクだなと思う。
停電演出はペンライトで照らされる中、アコースティックでTomorrow。コーラスのハーモニーも美しくて、優しいTomorrowだった。みなさんが客席降りるので、サラウンド状態で幸せ。そのあと電気ついてYou can't~。初回はペンライト持ってなかったんだけど、参加したくて買ってしまった。
ゲストもソロが1曲あり、万里生さんはButterfly。イントロ流れたとたんに背筋が伸びた。
2幕は素の進行。ゲストとトークしてデュエット。万里生さんと海宝くんは全く絡みがなくて~っていうところからわやわやと会話していて、デュエットが二人の男!会場のいろんなところから悲鳴が上がった。一気にラドゥースイッチONになって胸ぐらつかんで匂いかぐ男。海宝アルマンはラドゥーのことシンプルに嫌いそうだな。
各航路でやっていたチャレンジコーナーも面白くて、アメリカはEmaさんとジャズ、ヨーロッパは田中俊さまとオペラ。各プロがいるクルーも面白いし、できる海宝先生もすごい。
そのあとのクルーが歌唱するディズニーメドレーが本当に最高だった。天才森亮平によるスパカリ/ジッパディードゥーダ/ハイディドゥルディーディー/ビビデバビデブーくらい?のマッシュアップで、全員歌が上手いどころではないので本当にかっこよかった。あれだけでも売ってほしい。
最後RENTから1曲歌って、ベートーヴェン・デー。これがまた可愛くていい曲。
アンコールはDecember ’63でペンラ振って盛り上がり。
クルーとの関係も素敵で、素晴らしいコンサートだった。
面白かった!好きなミュージカル作品だった。
いろんな要素があるであろう原作から、気高さと力の何を大切にしてどう生きるべきかのお話にまとまっていて、するっと入ってきた。父への恨みと元々の野心に加えて恵まれた者への憎しみが積み重なった者と、愛されて育ったゆえの強さと気高さを持つ者、ふたりの男の話。
有澤ジョジョは育ちが良い坊ちゃんで、彼がいろんな人に会って学んでヒーローになっていく成長譚だった。まもディオは育ちに苦しめられて生きるために道を違った人。行動は悪だけど、じゃあどこで引き戻せたのか考えてしまう。
父ふたりがまたレミゼっぽさを強化していて、深みが増していた。施しを受けて心を入れ替える人もいればそれはそれで変わらずに生きていく人ももちろんいる。
とにかくステージングがかっこいい。特にオウガーストリート前だったか、ロンドンの満点の星空がすごく綺麗だった。
狂言回しをラッパーが担うの、新鮮だし説明の分量も保てるので発明だと思った。スピードワゴンいい奴。
ツェペリさん、1幕スッと出てきたので爽やか紳士と思ってたら、2幕好き好き好きすぎてやばかった。父であり友であるキャラ造形に若干のフリーダムを加える男。紳士的でかつ様子がおかしくて良かった。波紋の曲、本当に好き。
カテコでは手の甲にキスしてお辞儀する伊達男。
レミゼが小説をぎゅっとしているみたいに、1部ピックアップの今作をブラッシュアップしていけば良質な国産ミュージカルになるんじゃないだろうかと思った。
テラヤマキャバレー
モデルへの造詣が深くないのもあって本当にわからなかったんだけど、分からなさも許される作品だったのかな。おもちゃ箱をひっくり返したみたいな多彩さ。
鋼ではなく踊るためのしなやかな肉体を持った三島壮ちゃんがなんか好きだった。あとやりたい放題の蚊。
福田えりさんと賀三くんのふたりの女性も良かった。それぞれの寺山への愛情。
日本で公演が決まってるって情報が出てから早5年くらい。すごく楽しくて今やる意味のある作品だった!
歌とダンスが全部良い。あとアンサンブルさんの見せ場みたいなシーンがすごく多い気がして、マイケルドーシーが活躍する物語における意義を感じた。特に本田大河くんが舞台上にいると目で追っちゃったな。
いっくんはマイケルのときのギラギラ感とドロシーのフェアリーゴッドマザー感の両方を持ち合わせててすごい良かった。ドロシーとして登場するときのヨッ!って感じもあるミュージカル俳優ってかなり適任だな。
ジュリーは凛々しくて誠実でキュートな人。ちゃぴちゃんでこういうかっこいい現代の女性見られたのすごく嬉しかった。
最後のシーンの「1マイル歩いたくらいで分かったと思わないで」の台詞で胸が締め付けられた。この作品はずっとこれをやっているのが誠実だったと思った。
好きだったのはサンディとジェフ。サンディのネガティブ未来予知ソング、昆ちゃんのコメディエンヌパワー大爆発で大好き。でかい男二人と並んで出てくる、小さくてパワフルなもう一人の女の子。
ジェフは友達思いのいい奴だけど、うっすらずっと面白がってもいて好き。女性役でオーディション受かったって聞いて、初手で「女の仕事奪ってきたってことか?」って言える脚本家、現代演劇界で活躍してくれ。
あとミュージカルが主体ではない中で、すごく良い活躍の仕方だと思った。歌の量は多くないけどちゃんと歌えていて、お芝居パートがすごく好き。こういうバランスのキャスティングの仕方すごく素敵だと思ったので、他の作品でもやってほしい。
カテコでちゃぴちゃんがキレッキレで踊っているのをぽ~っとしながら見ていた。かっけえジュリー。