バッドガイズ(映画)
スカッとしつつも今っぽい苦味を感じるところもあって、気持ちよく楽しめた。
バディが旧知のから急造までいくつかあってどれもとても良い。音楽かっこよくて演出がおしゃれ。
吹替陣みんなめちゃくちゃ上手い。この人の声ってわかりながらも本人が浮かんでこなくて、アメリカンなバッドガイズにぴったりだった。
知事が女性だし悪党も当然投票に行ってるのがさらっと入るの好き。
見た目で怖がられてきて悪行の人生を選んだ、かたや可愛いから信頼されて自由に動ける。本人たちの心の変化とこれまでの悪行の反省で決着つけて、見た目で怖がってきた周りは「納得する気持ちのいい解決ですね」で消費。隕石は破壊できたけどそれが一石を投じたわけではなく、教授はたまたま盗んでた宝石による誤解で逮捕、周りは同じくゴシップとして消費。レポーターが分かりやすいまでに周囲の勝手さ無関心さを表してて、物語が終わってもそれが大きく変わるわけではない。
本人が変われば周りも変わるのも事実だけど、だから誤解されやすい方が変わるべき！って話でも受け入れられてよかったねって話でもなく、自分の善のゾクゾクを大切にしようって落としどころだったの好きだった。
ウルフとスネークの関係性の美味さはもちろん、ウルフと市長がプロの悪党の信頼でつながるのも良い。女子のバイク旅かっこいい。クリムゾン・パウかっこよすぎてずるい。
3Dアニメなんだけどバッドガイズたちが冷蔵庫に貼ってる写真がイラストで、それがめちゃくちゃ可愛かった。あの写真そのもののポストカードあったら買ってた。
前田公輝写真集 お渡し会
1冊だったから流れでさらっとかと思ったら、1人ずつ対面でがっつり4往復くらいトークタイムがあった。太陽の人。発光してた。
ロミジュリがすごくかっこよかったのでまたぜひ舞台とかミュージカルでも拝見したいって言ったところ「歌好きだからまた考えます！」みたいな返答だった(ニュアンス！)
待ってるよ！！！
COLOR＠ウインクあいち
闘病感動ものにしないという意志は見えた。
成河草太は、何かが欠落してる様子から徐々に新しく積み上げていって、人が形成されていく過程を追っていく。冒頭の振る舞いちょっと怖いんだけど、姿かたちが大人のまま生活の記憶がすべて抜け落ちるってそういうことなんだろうなと思った。
時間経過は草太の振る舞いの変化でわかるんだけど、ちょっとエピソードを複数つなぎましたって感じはあった。染色始めて本出してのとこがぽんぽんって飛ぶのでこれで終わりだと物足りないかな？って思ったけど、最後のドイツ以降の話好きだったからラストの流れはしっくりきた。
成河めぐ回は最前で、冒頭チューペットが吹っ飛んで見失ったお母さんにこっそり周りの人と指差して教えてあげたりした。あと最後の講演会のシーンで、おそらく意図的に(講演会だから)バチッと目があってちょっとうろたえた。
ひかるくん良いキャラクターだった。かなり"浦井健治"な感じ。
成河ぼくが欠落なら浦井ぼくは巻き戻ってる感じ。
編集者、ビジュアルが越智さん。やりたい放題の酔っ払い一人芝居好き。べろべろで周り気にせず大声で喋るけど絶対くまちゃんのおてて握ってる。
ひかるくん、本人はモテないと思ってるけど友達いっぱいいて、バンドのファンはそこそこつくタイプ。「俺モテねえからさあ〜」って言ってる横でそわそわしてる人いると思う。どっちのひかるくんもいい奴で好きだった。
個人的な好みとしては、もう少しエピソードで必然性のある繋がりがあればと思ったけど、90分を切る1幕もので普遍性のあるお話で良かった。
A NUMBER(配信)
後味が思ってたのとだいぶ違って面白かった。
私は戸次重幸の1人目とか2人目みたいな闇の引き出しを愛しているんだけど、3人目出てきたときに実家に帰ってきたみたいな感覚があって、70分の間についさっきまで2人目だった人が暗転とともに切り替わるの職人技だった。
3人目との問答でノケモノノケモノの結論思い出した。属性も自分の好きなものの話も自分自身の話ではないというなら、じゃあ全く他を介さない「自分」って何だ、そんなものってあるのか？
あんなに優しかったゴーレム＠ウインクあいち
これまで見た作品は優しめのが多かったのでけっこうヒリヒリしていて新鮮だった。
"嫌なキャラ"はいないけど、悪意ではなくてもマスメディアの暴力性も感じて、ゴーレムは広く知られるべきなのか考えてた。
酒井さんこれまでと全然違うタイプの役で良かった。
みんなヒートアップしてくると耳に刺さる感じの熱のこもった声になってって、ハナちゃんが嫌がるのわかる。みんな声がでかい。
ジャージーボーイズ
